ラオスの織布を梅で染めて

とても細かい織りで、しかしそれを主張する事のない生成りの糸、はじめて見た時この布の深い優しさに感動しました。

ラオスの手紡ぎ手織りの絹ストールです。


美しいと思ったのに、それなのに、染めたいと思ってしまう。


この布をより美しくする色はなんだろうと考えていましたが、なかなか決心できず。


今年の春先、何十年も見事に咲き続けた枝垂れの紅梅を切るという所に出くわしました。

毎年、冬を越えて見ることを楽しみにしていた梅、これで染めようと思いました。


梅や桜はとても優しい色に染まります。

ちょっと物足りないというか、顔が暗く見えてしまいそうな色にも見えるのですが、まとってみると、逆にとても明るくしてくれます。


自分よりも持ち主をたてるというか、積極的に表に出ない色。


その優しさと布の持つ優しさは相性が良いと思いました。


とても良い一枚になりました。