信州紬藍生葉染シャツ

骨董市で見出した生地

きっときらびやかに染められて、人を魅了するはずであったろうその生地は、時代の流れから外れてしまったのか、白のまま寂しそうに埋もれていました。


染織する者にとって美しい白は惹かれるもの。

どんなに埋もれていても見つけ出します。


手に取った絹の生地

少し太めの糸を節のように緯糸に織り込み、旋律を作る。

どのようにも染まり、必ず美しく染まるであろうこの生地、端には信州紬と銘が。

長野の伝統工芸、生地の感じからかなり前に織られたものでしょう。

きっと織り手の心もこもっている。


迷わず連れ帰り、その生地を染める染料の出現を待つ。

藍の収穫時期

藍の生葉染めは美しい浅葱色(水色)を染めるが、力は弱く染まりが悪かったり色持ちが悪い。

しかしきっとあの信州紬なら受け止めて、その美しさを留めてくれるだろうと畑で思い立ち、沢山藍を刈り取る。


鮮度が命、すぐさま染めにかかる。


美しい浅葱色が染まった。


縫い子をお願いしているteddy bellyのアヤカちゃんの元でシャツとなり、埋もれていた布はこんなにも美しい姿となりました。


正直この色は弱いです。

手洗い、水洗い、陰干しを徹底していただいた方が良いと思います。

季節が限定されますが染め直しも承ります。


繊細なこの子を受け止めてくれる方

是非今週末のよもぎ工房展にお越しください。


サイズはレディースのMとなります。

ボタンは貝ボタン

縫い糸オーガニックコットンです。