柿渋染と藍染の魅力かばん

長く語ります(笑)


タイのメオ族による手績み手織りの大麻布。

大麻という麻から繊維を一本一本取り出して結ぶようにして長い糸にする事を績むと言います。

それはとても根気と技術のいることで、現在日本では出来る人はほとんどいません。

そんな貴重な糸から作られた布を、今年の猛暑の下柿渋染。

染め重ねた回数を変えて、色味が異なる布を使っています。

左下の白い三角部分の布が柿渋染めをする前の生成りの大麻布です。

生成りはしなやかで柔らかい、同じ布とは思えないと思います。昔々からある柿渋染の威力を肌でお楽しみいただきたいです。


斜めに走る藍の世界。

上の黒い部分はレンテン族による手紡ぎ手織り藍染布。売るための布でなく、家族の為に織られた布。

死ぬまでにどれだけ布を織れるかを大事にしている人々。

布を織り、着るものを残す。現金が必要な時は売りなさいと、家族の為に大事に織られた布です。

藍染を重ね、最後に芋と思われる赤の染料で染めて黒を染めるのが特徴の布です。

今知る中で最も素晴らしいと思う布の一つです。

その下はカレン族による手紡ぎ手織りの布。

藍染はよもぎ工房で徳島産の蓼藍を発酵建てして染めています。もしかしたら一部はミャンマーの布かも。


こちらも見事な布です。

よく見ると藍の色も異なります。その時の藍の調査や、染め重ねた回数など様々な要因です。同じ色はなかなか染められませんがどれも美しい色です。

お楽しみ下さい。


この下の部分で藍と大麻生成りと柿渋の茶色の重なる部分の色重ねがお気に入りです。


さて、まだまだおすすめポイントは続きます。


肩紐の布は織りました。

経糸はよもぎ工房による手紡ぎ絹糸、

緯糸はラオスのタイルー族とタイの少数民族による手紡ぎ綿糸を藍染した糸を使いました。

ラオス糸は細く、タイ糸は太い、その差により下の絹糸の見え方が異なります。

光の当たり方でも見え方が変わります。


留め具には、骨董市で手に入れたかなり古いとみられるガラス玉を使用。

触るたび少しずつガラスが磨かれ、落ち着いた光沢が出てきます。

不純物の多いガラスならではの魅力。

ガラス玉に合わせた紐は、インドで織られた手紡ぎ手織りの絹の紐。


中布はカディの赤紫蘇染です。薄い緑。

カディとはインドで作られる手紡ぎ手織りの布。

長々と語りましたが、この鞄は色々な土地で色々な人々が手で作り出した貴重な布が集まってできています。


実物は今お話した事を楽々上回る迫力です。

言葉では表せない力があります。


是非手にとって、背負って肌で感じて、鏡をみてお楽しみ下さい。


長々とお付き合いありがとうございました。

よもぎ工房展9/22〜23日開催です。



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