継続は力なり

2〜3年前から朝の体操時に見かける65歳くらいの走る男性。


はじめの頃は、運動してこなかった人という感じで体に悪い走り方をしていました。言っては悪いのですが、なかなか酷い走り方で心配でした。


すぐに体を痛めて、辞めてしまうかなぁと思っていましたが、毎日毎日走っていました。

長い距離を走っているのか毎日Tシャツを汗で染めていました。

案の定、テーピングやらサポーターやらが増えていきましたが、それでも走る事を辞めません。


見かける度に今日も頑張っているなぁと、酷使されている体を応援していました。


そして昨日の事、

いつものように目をつぶってストレッチをしていると、走り寄る音が聴こえてきました。

だいたい足音でどの人かわかるのですが、聞き覚えのない人なので誰かなぁと目を開けると走り方の悪い男性ではないですか。


あれ?と思いながら挨拶をして、後ろ姿に目をやると、走り方が良くなっています。

使っていなかった筋肉が活動を始め、使いすぎていた筋肉の負担が減り、下半身と上半身の連動が切れていたのが繋がり始めています。


その後ろ姿に心からの拍手でした。

ずっと続ける事で、ずっと続けられる体に進化していくのです。


しかし、その過程で起こる痛みや妥協、あらゆる誘惑に負けてしまう事が多いのが人たるもの。

その障害を取り除き、近道を教えて、上手い使い方を伝えるのが僕の仕事。


しかし結局はその人の根気とか目標によって続くか否かは変わります。


農家や肉体労働をしていると、自然と身につく体の使い方も現代では道具のおかげで難なくできてしまう。


体を使わなければいけない機会が減っています。


毎日走り込み使い方を得た男性を支えたものが何かあったのでしょうか。


長い時間をかけて得た体との信頼関係、きっと今後の人生を豊かにするのだろうなぁと思います。


体の声を聴く体操講座

9月10日月曜17〜18時

16:30から東洋医学講座。

予約不要、どなたでもご参加下さい。

詳細はこちら



草木の糸を纏った藍のかばん

本体の布は40〜50年前にインドで織られたカディコットン(手紡ぎ手織り綿布)。

リキシャマン達により織られた布だそうです。

織りムラとかあるのですが、大変な手間の中で完璧を求めない雑さが割と好きな味。

外ポケットもあり。

色の布は絹の手紡ぎ手織り草木染布です。

今まで織ってきた布のハギレを縫いつけました。

インド茜やコチニール、紅花や矢車玉に和綿、色々な糸を使っています。

留め具は17〜19世紀のヴェネチア産トンボ玉(たぶん)。イタリアで作られたトンボ玉、アフリカで貨幣として金や物資、奴隷と交換したものです。

トンボ玉についている糸はヒマラヤウール。

トンボ玉を通す布はカレン族の手紡ぎ手織り綿布。

肩紐はアフリカブルキナファソの手紡ぎ手織り綿布。

アフリカの布の多くは15cmくらいの幅で織られ、それをつなげて服などを使っていました。幅の狭い特徴的な布、この文化もどんどん減っているようです。

肩紐の裏と、本体の口にはリネン柿渋染めの布。

肩紐の藍が直接服に触れにくいので色移りを防ぎ、形を整えやすくしてくれます。


中布はヤマモモ染、内ポケットも付いています。


藍染めは蓼藍です。


思い出と好きな布をいっぱい使ったかばんです。


※完成品は、口部分一周生成り糸のミシンステッチが入っています。


9/22〜23日よもぎ工房展にてご覧下さい。

よもぎ工房展詳細はこちら


体操講座

筋肉は使わないと硬く縮みます。


そして硬く縮んだ筋肉は使おうと思ってもうまく使いにくい。


筋肉は弾力のある状態が理想です。


筋肉は運動に関与するだけではありません。

血流にも大きく関わり血流は全身臓器体の隅々まで影響します。

冷えや精神にまで大きく影響を与えます。


私はストレッチしてるから大丈夫

歩いているから大丈夫

働いているから大丈夫

筋肉使ってます。


とおっしゃる方も多いですが、

姿勢の偏り

心の偏り

得意な所ばかり使う


などで、弾力のある良い状態と

弾力がなくなっている部分

の両方を持っている方が多いです。


その偏りを取るのが体操。

硬くなっているところは意識が低い所、そこに意識を入れるのも体操。


東光會体操講座では全身に意識を向けた体操をします。

次回は筋肉の弾力回復をテーマに体操を組みます。


東光會体操講座

9/10 月曜

10/1 月曜

両日17〜18時

僕が早く行ければ16:30からは東洋医学の講座をしています。お時間ある方は早めにいらっしゃると東洋医学の知識も身につきます。

講座費、会場はホームページをご覧下さい。


東光庵ホームページへ 

トレーニング

先日通りがかったスポーツショップで、トレーニング機器が色々と並んでいたので、いくつか試してみました。


面白いのが沢山ありました。


1番良かったのは


Amazonで見るにはこちら 


風船の中に水が入ってるウェイトトレーニング。

水が不規則に動くので、体の芯がブレると耐えられない。

芯を意識するのに良いですね。


基本的には、トレーニング機器などは必要無いと思っています。

ただ、たまに違った刺激を加えると新たな事に気付き、新たな感覚の目覚めもあります。


トレーニング機器は鍛える目的の部位がありますが、局所だけを意識せず、全てのトレーニングは体全体を鍛えるものとして取り組むのが良いです。







ラオス絹とヤオ族綿の鞄

蓋はラオスの手紡ぎ手織り草木染めの絹、刺繍入り。

本体はヤオ族の手紡ぎ手織り茶綿。

紐は真田紐。

中布は秋桜染めの綿。


ラオスの絹布がとても美しく、刺繍は楽しげな模様。


ふわっとしたヤオ族の綿を

光沢のある絹が覆う。


柔らかさと上品さのある鞄。

合わせる服装の幅も広いと思います。


9月22日-23日、よもぎ工房展を開催します。

ホームページにて詳細を記載しました。

前回展示会にいらしていただいた方にはご案内状を今週中にはお届けできるかと思います。

よもぎ工房ホームページはこちら


草とり


わさわさと藍の葉と混じっている雑草。

雑草を取ると

綺麗に藍畑に戻った。


雑草も藍も、お天道様の力をもらおうと天に集まるけど、始まりの「根」は住み分けができています。

草むしりは上を見ず、根を見分けて、雑草の部分だけヒョイと抜きます。

あっという間に藍だけ残せます。


百姓の知識と技が少しずつ身についてきたなぁと感じます。

胡麻の花

胡麻の花

下写真の下の方に写っている蕾のような物の中に胡麻が綺麗に並んで入っています。時期に弾けます。



祈りのかばん

メオ族の臈纈(ろうけつ)染めの布を使って鞄を作りました。


臈纈染めとは布にロウを塗り、その後藍染をします。ロウのあるところは藍が染まらず、ロウを湯で溶かせば白い模様となります。


フリーハンドで見事な模様です。

この模様は各家庭に伝わる模様。各家庭を守る守り神のようなものらしいです。


メオ族はこの布に赤を基調として色々な細い布(おそらくハギレ)を模様として縫い付けます。そして細かいプリーツを寄せてスカートとして活用しています。



うちでも少しアレンジして、草木染めの布を細くして縫い付け鞄を作りました。

臈纈染めは表は模様となるけどロウの置かれていない裏面は藍染の色となります。その手仕事の跡を伝えたく、蓋部分の裏地はつけませんでした。蓋をめくった時にチラッと見える裏もお楽しみ下さい。


紐はインドカディ、途中切り返しで藍の濃淡があります。


男性も女性も似合います。

いざ使ってみると民族色はそれ程強くなく、どのような服装にも合いそうです。


よもぎ工房展

9月22日-23日にて開催決定となりました。


実物を身にまとってみて下さい。




浅草アミューズミュージアム

先日の東博縄文展の後、浅草に。


浅草寺隣にあるアミューズミュージアムを訪ねました。


田中忠三郎という民俗学者が集めた主に東北の布を集めた美術館です。


現代アートのように襤褸(ボロ)をみせているのかと勝手に思っていたので敬遠していたのですが、内容はかなり硬派。


布や布にまつわる民俗学を好きな人ならきっと興奮することでしょう。


展示しているほとんどの布に触れられます。

布は肌を包むもの、肌で感じてはじめて真価が伝わります。

とても大きな感動でした。


貴重であった布を幾重にも重ね、代々受け継ぎ、大きく膨らんだ布の集合体であるドテラは重さ15キロ程にもなるそうです。

ドテラが立つといいます。

ワラを敷いて、その上にツギハギの布を敷き、その上に2〜3人で一つのドテラにくるまり暖を取りながら寝たそうです。

厳しい寒さに耐えるには人の体温が何よりの保温でした。


1人では生きていけず、人と寄り添って生き、2人を1つに包むのが布。


人と布の深い絆を感じます。


日本では年間40億着もの衣類が捨てられています。そんな世の中で、忘れられていく布との絆。


多くの人にご覧いただきたいけれど、残念ながら来年閉館となります。

是非お早めに。

縄文土器も触れます。

東博の縄文展とのハシゴもおすすめです。




アミューズミュージアムホームページへ

太古を感じる麻の鞄

東博の縄文展に縄文時代に編まれた縄文ポシェットというものがありました。

荒々しくも人の手仕事の繊細さや心が現れているような布、麻の糸の原型といいますか、細い糸にしていく前の段階、糸以前を織った布を手に入れました。


草木を無理やり織った様にも、草木をいたわって織ったようにもみえる力強い布。


アフリカのブルキナファソにて生まれた手紡ぎ手織りの布を藍染して、鞄の側面と肩掛け部分を構成させました。

カレン族の作るバックと同じような作り方です。


ボタンはヴェネチア玉(たぶん)、17〜18世紀にアフリカとの貿易で貨幣として使用されました。ヴェネチアで作られたこちらのトンボ玉によりアフリカの財宝や奴隷がヨーロッパに流れていったのです。


中布はインドカディの赤紫蘇染め。


一つ一つストーリーがあって、手仕事により作られた鞄です。


この鞄を背負って、ストーリーをつなげていって欲しいです。


秋のよもぎ工房展

9/22日土曜、23日日曜に開催予定です。


是非実物をご覧にいらして下さい。